毎日暑い日が続きますが、体調管理には十分にお気をつけください。
今回は「夏の暑さ」と口内のさまざまなトラブルについてお話したいと思います。
最近は、ニュースでよく「熱中症」が話題になります。
これは、昔と比べて夏の暑さがより厳しくなっていることが原因に挙げられると思います。
これだけ毎日暑い日が続くと、どうしても体がバテてしまいますよね?
この夏バテの状態になると、体の免疫力が下がってしまいます。
そのため、ふだんは抑えられているさまざまな細菌の活動が活発になります。
お口の中では歯周病菌の働きが活発になるため、歯周病が悪化するリスクが高まります。
さらに、歯周病を放っておくと口内の細菌バランスが悪化するため、むし歯の原因にもなってしまいます。
また、免疫力の低下によって口が臭くなる場合もあります。
健康な舌はピンク色ですが、人によっては表面に白色や黄色の苔のようなものがついています。
これは「舌苔」と呼ばれ、口内の角質や食べかすなどに細菌が集まってできたものです。
この舌苔が口臭の原因で、増えるとお口が臭くなってしまいます。
こうしたさまざまなトラブルの原因となる口内の細菌ですが、通常の状態では「だ液」がある程度洗い流してくれます。
ところが、汗をたくさんかいて体が水分不足になるとだ液の分泌も弱まり、この自浄作用も低下してしまいます。
このように、暑い夏はお口の中の健康にとってもさまざなリスクがあるのです。
熱中症はときに生命に危険を及ぼす重篤な症状になるため、予防と対策が必要です。
水分をしっかり補給し、十分な休養・睡眠と取ることが基本ですが、それが口内の健康にも役立ちます。
それでも「何かおかしいな?」と思ったときは、症状が進む前にお早めにご相談ください。