虫歯予防には毎日の歯磨き習慣が欠かせません。
でも、正しいやり方で歯磨きを行っていても、使っている歯ブラシが古いままだと十分な効果が得られず、虫歯になるリスクが高くなってしまいます。
ライオン歯科衛生研究所の調査によると、毛先が開いてしまった歯ブラシの性能(歯垢除去率)は新品の6割程度まで低下するそうです。こうなってしまうと、いくら一生懸命がんばって歯磨きしても歯垢が落としきれなくなり、虫歯になる確立がグッと高まってしまいます。
歯ブラシはいつ交換するの?
「歯ブラシの後ろ側から見て、広がった毛先が見えてきたら交換」というのが目安です。
実際は、磨く回数やブラッシング時の力の入れ具合によって個人差がありますが、だいたい1〜1.5ヶ月位で毛先が開いてくると思います。
ご家族のいる方は、それぞれの消耗具合が違うため、「毎月○日頃に交換」と決めておくのがお勧めです。
また、1ヶ月もせずに毛先が開いてくる方は、ブラッシングの力が強すぎる可能性があります。力を入れすぎると、歯や歯ぐきを傷つけてしまうこともあって逆効果ですので、その場合は歯磨きのやり方を見なおしたほうが良いでしょう。
古くなった歯ブラシは細菌も繁殖
お口の中には、種類にして300〜700種類の細菌がいます。
健康な人の場合は、だ液の自浄作用などによって洗い流されますが、歯ブラシに付着した細菌は、保管状態が悪いとそこで繁殖してしまいます。そのため、使ったあとのケアも大切です。
①水でしっかり洗う。流水で流すだけでなく、指先でゴシゴシと洗ってください。
②しっかり乾燥させる。キャップつきの歯ブラシは、濡れたままキャップをはめないようにします。
サンスターの調査によると、1ヶ月ごとに歯ブラシを交換している人は3割しかいないようです。
古くなった歯ブラシはしっかり磨けなくなり、細菌が繁殖するリスクも高くなりますので、この機会に今お使いの歯ブラシもぜひ見なおしてみてください。